今回私は富山県砺波市で開催された国際ワークキャンプに参加しました。ワーク内容は茅葺き屋根の修復ということで、聞けば30年に一度という非常に貴重な機会!!しかも市の教育委員会共催+初開催(富山県内でも初だとか・・)。
とはいえ、いざ始まってみると…地元の方々のあたたかさ(至れり尽くせりとはこのこと)、地域に確かに根付く伝統文化、私たち日本人にとっても常に新鮮だったふき替えのワーク…と、濃縮120%の毎日を送ることが出来ました。ワークキャンプメンバー同士も早い段階から馴染むことができ、夜は常々、砺波市内最高の笑いを記録していたのではないかと思うくらいです。
ワークは地上4−5m(思った以上に高かった)の足場の上で行われ、五箇山森林組合の方々のプロの技を間近で見ることが出来ました。初めのうちは慣れない経験のため、ひたすら邪魔にならないように…と消極的な面もありました。
でも、組合の方と一緒に昼ご飯を食べたりしてコミュニケーションがとれるようになり、またワークにも少しずつ慣れ、徐々に能動的に動くことが出来るようになりました。
清掃や運搬作業が主でしたが、それでも屋根の修復作業に一役とは言わずとも0.5役ぐらいは買えてるかなぁ…!!
合掌造りは自然素材だけでできており、縄や茅、竹、麻がその主な材料です。非常に根気のいる地道な作業の積み重ねで、職人技が光っていました。
また、地元のボランティアの方々とワークを通して時間を共有できたことは、何よりの経験となりました。私たちと同年代から主婦の方、現役を退かれた年輩の方…など、年齢も幅広くいい刺激になりました。皆が同じ目標をもってワークしている時、不思議と年代や国籍や言語を越えたコミュニケーションが可能でした。もともとのワークキャンプの発祥・その性格に思いを馳せてみると、世界で起こっている悲惨な事件も本当はすごくシンプルな方法で解消できるんじゃないかなぁ…などと思ったりしました。
実は地元のボランティアの方々を巻き込むというのが、この国際ワークキャンプのテーマの一つでした。
それを端的に表した言葉があります。「風土は外部からの風と、その土地に元々あった土によって成る」メンバーの一人がウェルカムパーティーで皆をうならせたスピーチです。
私たちのワークする姿が新風となって地元の方々のパワーをより喚起できれば…というのが願いでした。
国際ワークキャンプ自体初開催だと言うこともあって、その概念がまだ皆に理解されておらず、過大評価を受けることもあり、正直何かしらの矛盾を感じたこともありました。
でも、2週間の滞在によって確信したことは、「ボランティア」という概念は決して新しいものではないということです。それは例えば、昔から茅葺きの屋根を修復する際に近隣の住民が助け合った「結」という姿であったり、今も地道に続けられている伝統的な食べ物や言葉、遊びの文化を守ろうとする活動(非常に感銘を受けました)であったり…。名前こそ違っても、ボランティアという精神は確かにこの地に根付いているのだ、ということ。その土壌があるからこそ、今回のキャンプも成功することができたのだと思います。
国際ワークキャンプがただ通過する風ではなく、種を運び、芽を育む風となれればと切に願っています。
(2003.8)
【情報提供】 特定非営利活動法人
NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
  
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