(1) そもそもOB・OG訪問とは何か
企業のホームページやパンフレット、または会社説明会の情報は、どちらかと言えば、その企業のプラス面(広報的観点)だけが強調されるため、学生にとって必要な企業の実態はなかなかそれだけでは図り知ることができません。それを補うために行うのがOB・OG訪問。直接先輩から生の声を聴くことが出来ます。つまり、企業研究のビッグチャンスというスタンスです。
(2) なぜ生の声を聴くことが重要か
HPなどで調べた結果皆さんが持った企業イメージと現実のギャップを実際に確認することが出来ます。皆さんがその企業に本当に入りたいと思った場合、誰もが知っているHP上からピックアップしたありきたりな志望動機から、先輩から聴いた、いわばとっておきの具体的な志望動機を書ける・伝えることが出来、明らかにプラスになります。またせっかく内定をとれたのに、入社直後「こんな会社だと思わなかったあ」と辞めてしまう学生が多い“企業とのミスマッチ”を少なくすることも出来るでしょう。
(3) どうすればOB・OG訪問が出来るの?
方法はいくつかありますが、主なものを3つほどあげてみましょう。
(a) 就職課の卒業生名簿で調べてみる
(b) (a)で該当者がいない場合、企業の人事部へ直接コンタクトをとる。企業によっては、社員を紹介してくれる場合がある。
(c) 「つて」(アルバイト先、サークルの先輩、友人、親戚)を探してみる。
私だったら、まず(a)にトライしてみて該当者がいなかった場合は、迷わずに就職部の先生方に相談してみます。先生方は卒業生はもちろん、企業にも広い人脈があるので、あなたの相談にのってくれるはずです。
(4) 訪問の時期はいつ頃がいいの?
この秋がお勧めです。理由は@今ならあなたたち学生にとってまだ時間に余裕があること。A企業にとって年末年始は超多忙で、先輩にとっても迷惑。つまりあなたの勝手な都合により先輩に時間を割いて頂くわけですから、相手にとって多忙な時期は避けるという配慮が必要ですね。
(5) 見つかった場合のコンタクトの仕方
お勧めは、まず手紙かメール。いきなり電話をかけないで下さい。なぜなら相手は忙しいはず、ましてやあなたのことを直接的に知らない場合、突然の電話では失礼にあたります。手紙の内容は文末に見本をお見せしますので参考までに。
| 手紙の一例(横書き例) |
平成15年10月20日
△△株式会社
総務部
高橋一郎様
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、本日は突然のお手紙で失礼致します私は、現在○○大学○○学部で○○を専攻しており、貴社へ大変興味を持っている者です。
つきましては、勝手なお願いで恐縮ですが、ぜひとも先輩から、貴社の業務内容や社風などのお話を聴かせて頂きたいと考えております。日時につきましては、先輩のご都合のよい日に合わせます。私の方から来週の火曜日頃一度ご連絡をさせて頂きたいと存じます。
ご多忙のところ、お手数をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。 敬具
東京都千代田区五番町○−○−○
○○大学○○学部○○学科
田中次郎
電話番号:
携帯電話番号
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(6) 先輩から何を聴いてくればいいの?
折角アポイントメントがとれた後で、こんな質問を寄せる学生が時折います。それは自分で考えて。何のための訪問ですか?あなたが自己分析や企業研究の結果、その会社に興味をもった→だからこそこの点をもっと知りたい・聴きたいということになるはず。現実的には訪問後、エントリートを書き面接に望むわけですから、これだけは聴いておきたいポイントがあります。
(a) 先輩が入社をした動悸について
(b) 入社前と入社後のギャップや感想について
(c) 全体の仕事内容や、先輩の一日の仕事の流れについて
(d) 社内の雰囲気について
(e) 仕事のやりがいについて
(f) 先輩の内定獲得体験談、など
(7) 訪問後、忘れずにやるべきこと
面会したその日のうちに、必ずお礼の手紙をかく(メールよりも丁寧)。相手はあなたのために忙しい時間を割いてくれたのです。当然のマナーであると同時に、しっかりお礼をして先輩といい人間関係が築ければ、今後気になることが出た時など、追加の質問もしやすくなるはずです。人との出逢いは大切にしましょう。
最後に、忘れてはならない大切なポイントがあります。「面接でないから気楽、適当でいいや」などと思わないことです。実はかつては、OB・OG訪問から直接採用に結びつくケースが多く見られました。今でも、学生を比較的多く採用する都市銀行や保険、証券会社などの金融機関、総合商社では「リクルーターによる面接」という形態があります。つまりそのOB・OGが選考担当者の一人となり、直接出逢った学生を選考するというものです。もちろん、こればかりではないとしても、例えば、ろくに挨拶も出来ない、訪問のマナーも知らないという学生は、先輩にとって恥であり、そんな学生がその企業に後輩として入ることを良しと思うわけがありません。それが面接官の視点です。従って、面接本番のつもりで、相手に迷惑をかけない、無礼をしない、常に好感を持たれる姿勢や態度を示すことを忘れずに。場面ごとに、何をどうすればいいの?といろいろ不安もあるでしょう。そんな方はどうぞ遠慮なく私に質問を下さい。明確な回答が出せるはずです。
さて、次回はいよいよ「エントリーシート・履歴書作成のポイント」です。
のんきなそこの君!!もうそろそろ本当に就活エンジンをちゃんとかけて下さいね。約束ですよ! |